たなつものカンパニーの原点

実家の歴史への想い

~穀物商の歴史を掘り起こす~

社長の実家は、木羽屋(こばや)という屋号で兄が五代目として製粉業を継ぎ営んでいる。

木羽屋創業百四十余年。
明治から大正時代、時給自足が一般的だった時代で、地元の農家からの委託で精米や栗・稗・大麦などの雑穀の精白、蕎麦や小麦は製粉し、さらに乾麺等にして戻し、加工賃を戴くという穀物商としての商いの形態があった。

その歴史の中、木羽屋三代目七右衛門が商いを製粉業に一本化し、現在の木羽屋製粉に至る。

※木羽屋の歴史ある写真

たなつものカンパニーの原点

「たなつものブランド」の立ち上げ

~穀物商として創業~

穀物事業の新たなスタートは2005年。木羽屋穀物商の歴史を掘り起こし、自分のやりたいことへと繋いでいくことを決心し、米・麦・豆・雑穀の生産・搾油・精選・加工を商いとして創業。

「たなつもの」とは、いにしえの言葉で「種のもの」の意味。穀物含め農産物は、自然の摂理の中で種から生まれ出ずる素晴らしいものであり、それを食することで我々人間は生きている。

その自然の恵みの有難さ、美味しいから健康と幸せを伝えられる食ブランドを目指し「たなつもの」をブランド化。

作り手と食べ手を繋ぐことを商いの理念にし、地元福島を中心に、北は北海道、南は九州、そして海外内モンゴルで契約農場を作り、環境保全型循環農業にも取り組みながら穀物の生産をはじめ、約三十種類以上の精選・加工、福島エゴマ豚などの畜産飼料や酒類の原料流通も手掛けるようになった。

穀物を搾って作り上げる伝統製法の食用油、焙煎・製粉の穀類加工品、ドライフルーツや乾燥野菜などを使用した農産物加工品やペットフードの穀物原料加工品も展開し、現在に至る。

※農場、工場写真

たなつものカンパニーの原点

実家の屋号への想い

~木羽屋の屋号を継承して麺屋開業~

製粉屋の実家に生まれ、いつも身近には小麦や蕎麦はもちろん醤油、鰹節、昆布などの商い食材があった。

いつしか食に深関心を持つようになり、幼少期からラーメン、蕎麦、うどんの麺を打つようになった。

丸鶏などの食材を買って来ては倉庫にあった鰹節や昆布などを合わせスープまで自分で調理して食していた経験をしてきた。

いつかは「木羽屋」の屋号で麺屋を開業する事を志ながらも、まずは生産者と生産地を回り、自ら畑にも入り、種を撒き農を知ることから始まったのが会社創業時。

製粉業の実家で生まれ育った中で自分の中で本当にやりたいことであった麺屋専門店をようやく2015年に開業。

実家の屋号を継承した「中華蕎麦こばや本店」、製粉屋の強みを活かした「麺処ひろ田製粉所」を立ち上げ、穀物事業との連携を図りながら生産・加工・流通・飲食までの一貫体制にて今の経営に至る。

※中華蕎麦こばや、ひろ田製粉所の写真